新NISA投資の王道「インデックス投資」とは!?
すさまじい投資ブームの中、まさに王道中の王道と言われる投資が
「インデックス投資」と言われています。
おそらく現時点で、投資未経験の方からプロの方まで幅広く投資されている、
言い換えれば、万人が必ず通る、もしくは辿り着く、
答えに最も近い投資手法の一つと言われています。
この投資のリターンが大体4%~7%と言われています。
このインデックス投資で新NISAを始められた方も多いと思います。過去に新NISAについてフォーカスした記事がありますので、まだご覧になっていない方はこちらも参考にしてください。
先に結論をお伝えしましたが、その理由を説明します。
- 「インデックス投資」が受け入れられている理由
- 「インデックス投資」のおすすめ商品
インデックス投資が受け入れられている理由
それは投資する個人から見ると、シンプルで分かりやすく、合理的であるからという説明になります。
具体的な理由は以下となります。
- シンプルでわかりやすい
- 低コスト
- 長期投資だからじっくり進めることができる
①シンプルでわかりやすい
投資の種類は様々です。
例えば「株式」以外にも「債権」「為替」「不動産」「金」、最近では「仮想通貨」も注目されています。
それらを個別のリスクに応じて、資産配分して、ポートフォリオを組んで投資を行います。
恐らくこのような話をされると、以下のように思う方も多いのではないでしょうか。
- まだ何もやったことがないのに、すでに無理。
- ここまで考えた投資でも、失敗するような世界でしょ。無理。
- 自分一人でするの?無理。
「分からない」「投資」を「自分一人」でするなんで無理(3拍子)
という感じでしょうか。
この3拍子の答えは、以下になります(ちなみにこの)。
投資信託で、インデックス商品に、長期間、積立て投資する。
これを翻訳すると、
・投資信託(運用のプロに任せる商品)の中でも、
・インデックス商品(1つで様々な商品に分散して投資する商品)に、
・長期間、積立投資する(15年以上、毎月一定額を積み立てる)
ということです。
ん~~~
要はプロに任せて、1つ商品買えばいいってこと?
そのとおり!
私もインデックス投資やってるから、手伝うね♡
ありがとう!お姉ちゃん!
なんか簡単にできる感じはしたけど、まだピンときていなくて。。
インデックス投資は「個人」が投資するという視点で見れば、やることは単純だけど、商品の中身はとても考えられているから、そう思うのは仕方ないよ。
そうなの。結局インデックスの商品の何がすごいのかが、分からないから、まだ少し不安で。。。
インデックス商品の特徴は大きくこの2つ!。順に説明するね!
①指数連動(日経平均など)
②時価総額加重平均
・「指数連動」について
①の指数連動というのは、株価の指数に連動した運用を目指す商品ということ。この指数はたくさんあるけど、日本で有名な指数は「日経平均株価」というものがあるよね!これは日本経済新聞社が公表しているものなんだよ。
要は日経平均株価の指数に連動した商品は、日経平均が上がれば、同じように価値が上昇するってこと!
なんか、平均に連動って聞くと、あまり投資する意味がないんじゃないのかな?え~と、お金が増えない・・的な・・
確かに、「平均」という言葉が入ってるけど、これは日本の将来を担っていくと思われる企業225社を日本経済新聞社が厳選して、選んでいるってこと。言い換えれば平均ではなく「期待値」といったところかな。
なるほど!・・・でもでも、
わざわざその中の「平均」を目指さなくても、一番成長する会社だけに投資した方が、いいんじゃないの?
その考えも一理あるよ。そういったトップクラスの成長企業などにフォーカスした投資を「アクティブ投資」っていうの。
確かにこの「アクティブ投資」の中には優秀な商品がある場合もあるけど、長期投資で見た場合に約8割が「インデックス投資」に負けていると言われてるの。この「インデックス投資」の成績(リターン)は約4%~7%と言われてるよ。
・「時価総額加重平均」について
そうなんだ!じゃあ「インデックス投資」にする!
どの商品にすればいいの??
ちょっと待って!商品を選ぶ前にもう一つ、「時価総額加重平均」について説明するね。
また「平均」・・・
漢字が多いだけで、そんなに難しくないよ!
要はその商品の中の企業が「どのように」、「どれくらい」入っているかということ!
個別に言うと、こんな感じ!
・「時価総額」=「株価×株式数」=人気の企業
・「加重平均」=人気のある企業ほど、たくさん入ってる
なんかさっきの「アクティブ投資」みたいだけど・・・
「インデックス投資」の基準となる指数は、さっきも説明したけど、世界で有名な指数の一つに、ACWI(アクウィ)があるの。これは投資対象になっている国が計47ヵ国、投資先の会社が約2,900銘柄、株式市場の時価総額のうち85%をカバーしてるの。つまり、これだけ幅広く投資しているということです。
これだけの規模になると「アクティブ投資」のような、特定の企業や業界への投資に偏ることとは一線を引くことができるのはわかるよね!
すごいね・・・。まさか世界が出てくるとは思わなかったよ!
②低コスト
「インデックス投資」でするのは良いと思うんだけど、プロにお願いするんだから、結構高いのかな?
そんなことないよ!むしろ逆。「インデックス投資」では、先に説明した市場指数に連動するように設計されたファンドに投資するの。これらのファンドは、人の手をほとんど借りずに運用できるから、管理コストが大幅に削減されるの!
「アクティブ投資」の方がコストが高いってこと?「インデックス投資」の方が成績が良さそうなのに・・
その通り!「アクティブ投資」の場合は、プロが市場を分析し、銘柄を選定して投資するよね。このアクティブな運用は、専門家の分析や判断が必要なので、その分手数料が高くなるってこと!
成績も良い!コストも低い!って、初心者の私にはピッタリだよ!
③長期投資だからゆっくり進めることができる
最後に一つ・・言っとくね。
何だろ・・(おそるおそる)。もう、お腹いっぱい。。。
そんなに警戒しないで(笑)。業界用語とかそんな話ではないの!でもとても大事なことだから、よく聞いてね。
それは、一度「インデックス投資」で積立投資をすれば、あとは、
「ほっておく」こと! 単純でしょ(笑)
え!?そんなこと!私、忘れっぽいから得意かも♡
冗談ぽく聞こえるけど、実はこれが意外と難しいって言われてるの。なぜなら、投資未経験や初心者の方だと、常にお金が動いていることが気になってしまう人が多いの!
それの何がダメなの?なんか、上がってるのを見ると嬉しくなってモチベーションも上がりそうだけど・・・
この「インデックス投資」は15年以上の長期投資に向いているって言ったよね。その間に必ず、商品価値があがったり、さがったりを繰り返しすの。
この時によくあるのが、投資未経験や初心者の方だと、びっくりして投資自体を辞めてしまう人が多いの。
せっかく始めたのに、もったいないね!
そうだよ。でも自分のお金が知らない間に、減っていると考えると、なかなかメンタルを維持するのが難しいってのも分かるの。だから、一度積立投資の準備ができてスタートした後は、「ほっておく」くらいのスタンスの方が良いって言われてるの。
私も最初は気になって、いつもチェックしてたけどね(照)
「インデックス投資」のおすすめ商品
これまでの話から、「インデックス投資」の特徴がご理解いただけたかと思います。
これらの指数連動でコストも低い「インデックス投資」商品はたくさんありますが、代表格として以下の2つが挙げられると私は考えています。
①eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
このファンド(投資信託)は、アメリカやヨーロッパ、アジアなど、世界中の色んな国の大きな会社や有名な会社に、自動的にお金を分けて投資してくれます。つまり、一つのファンドで世界経済の成長に乗じることができるということです。
- リスク分散:一つの国だけではなく、様々な国に投資することで、リスクを減らすことができます。
- 初心者にも優しい:世界中の多くの企業に一度に投資できるため、どの国のどの企業に投資すれば良いか迷う必要がありません。
②eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
S&P 500は、アメリカ合衆国の代表的な株価指数の一つで、500種類の大手企業の株式で構成されています。この指数は、幅広い産業をカバーしており、アメリカ経済の全体的な動向を反映するものとして広く利用されています。ちなみにS&P 500は先に説明したオール・カントリーよりも過去20年運用した成績で見ると、上回っています。
- アメリカ経済の成長に投資:アメリカという世界トップ大国に幅広く投資できる(言い換えれば、アメリカが不調だと下がります)。
- 安定した大企業への投資:S&P500に含まれる企業は、世界的にも知名度が高く、経済的に安定している企業が多いです。
どちらを選ぶべき?今ならこっち!?
結論:どちらを選んでも間違いではありません。
記事冒頭でもお伝えしましたが、「投資」というものに絶対はないのです。
ただし、この数年で見ると、「戦争」というワードを見ることが多くなりました。その点を考えると、S&P500(アメリカのみ)の投資対象よりも、分散の効いたオールカントリー(全世界向け)の方がリスクは低くなると思われます。
実際、この時代の流れとともに全世界向けの投資が増えております。
2024年1月15日に上記①の運営会社である三菱UFJアセットマネジメント株式会社が信託金の限度額の引き上げ(予定)について以下のように発表しました。
この信託金額の限度額とは、簡単に言うと取扱う商品の上限金額を決めておくということです。それが、これまで2兆円だったものを5兆円に引き上げたという内容です。要は、大人気ということです。
まとめ
この記事では「インデックス投資」について、できるだけ分かりやすいように、登場人物のやりとりの形式で作成いたしました。未経験や初心者の方は、特にその最初の投資の方向性を考えるのが大変かと思いますが、投資はあくまでも自己責任の世界です。その点を理解いただいたうえで、現時点の結論は冒頭でも申し上げた通りで、以下だと私は考えています。
投資信託で、インデックス商品に、長期間、積立て投資する。
商品は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」
この記事が少しでも皆さんの投資への一歩の助力になれば幸いです。
ではまた!
補足:おすすめ書籍
ここまで長々と説明させていただきましたが、正直なところ
「この書籍を読んだ方が早い!」と私自身が思っている名著がございますので、この場を借りて紹介させていただきます。
この本の著者は経済評論家で「インデックス投資」についてメディアでも多く発信されているインフルエンサー的な存在の楽天証券経済研究員でもある「山崎元」さんです。
「インデックス投資」の説明はもちろん、投資ブームの裏側や、おすすめの証券口座まで、始めての方必見の情報が網羅されています。私自身、5年間の投資経験を経ても、この本に記載していることが私の基礎になっていることは間違いありません。是非読んでください!
■著者紹介
山崎元[ヤマザキハジメ]
1958年、北海道生まれ。経済評論家。専門は資産運用。楽天証券経済研究所客員研究員。マイベンチマーク代表。東京大学経済学部卒業後、三菱商事に就職。金融関連で12回の転織を経て現職。著書多数
水瀬ケンイチ[ミナセケンイチ]
1973年、東京都生まれ。都内IT企業勤務。インデックス投資ブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」を執筆、人気を博す。日本経済新聞やマネー誌などに数多く取り上げられる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
<この場をお借りします>
経済評論家の山崎元さんは、2024年1月1日にご逝去されました。
ここに謹んでお悔やみ申し上げます。
奇しくも新NISAの開始日と同じ日にお亡くなりになりました。何か運命的なものがあるのかもしれません。