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初めての財務指標!24種の重要指標を確認しよう!:基本用語集

shimabito

こんにちは、投資アイドル日記をご覧いただきありがとうございます。今回は、企業の財務状態を評価するために重要な「財務指標」について詳しく解説します。企業の健康状態や経営効率を理解するためには、さまざまな指標を使って分析することが必要です。この記事では、以下の4つの分析カテゴリーに分けて重要な財務指標を紹介します。

  1. 収益性分析
  2. 安全性分析
  3. 生産性分析
  4. 成長性分析

各指標の計算式や説明とともに、その基準も示していますので、初心者の方にもわかりやすく参考にしていただけます。


※本記事の「優良」判断基準は個人による見解のため、投資結果を保障するものではございません。投資は自己判断にてお願いいたします。

この記事でわかること
  • 収益性分析、安全性分析、生産性分析、成長性分析の各指標の計算式と基準
  • 企業の財務状態を評価するための具体的な指標の使い方
  • これらの指標を理解することで、投資や経営判断に役立つ知識

ではまいりましょう!

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収益性分析

収益性分析は、企業がどれだけ効率的に利益を上げているかを評価するための指標です。これにより、企業の収益力や経営の効果を測定することができます。


1. 売上高総利益率(Gross Profit Margin)

計算式:
(売上総利益 ÷ 売上高) × 100

売上総利益とは、売上高から売上原価を差し引いた利益のことです。この指標は、商品やサービスを売って得た利益が売上高に占める割合を示します。基準: 20%以上で優良。


2. 売上高営業利益率(Operating Profit Margin)

計算式:
(営業利益 ÷ 売上高) × 100

営業利益とは、売上総利益から販売費および一般管理費を引いたものです。この指標は、本業の収益力を示します。基準: 10%以上で優良。


3. 総資産利益率(Return on Assets, ROA)

計算式:
(当期純利益 ÷ 総資産) × 100

当期純利益とは、企業の最終的な利益を意味します。総資産は、企業が保有する全ての資産のことです。この指標は、企業が保有する総資産を使ってどれだけの利益を上げたかを示します。基準: 5%以上で優良。


4. 自己資本利益率(Return on Equity, ROE)

計算式:
(当期純利益 ÷ 自己資本) × 100

自己資本とは、株主が出資した資本と企業が蓄えた内部留保から成る資本のことです。この指標は、株主が出資した資本に対してどれだけの利益を上げたかを示します。基準: 8%以上で優良。


5. 総資産回転率(Total Asset Turnover)

計算式:
(売上高 ÷ 総資産)

この指標は、企業が保有する総資産を使ってどれだけの売上を上げたかを示します。要は、資産の活用効率を評価します。基準: 1.0以上で優良。


6. 売上債権回転期間(Accounts Receivable Turnover Period)

計算式:
(売上債権 ÷ 売上高) × 365

売上債権とは、企業が商品やサービスを販売して得た代金の未収部分のことです。この指標は、売上債権が何日で回収されるかを示します。要は、お金が実際に入るまでの期間を評価します。基準: 60日以内で優良。


7. 損益分岐点(Break-Even Point)

計算式:
固定費 ÷ (1 – 変動費 ÷ 売上高)

固定費とは、売上の増減に関わらず一定の費用のことです。変動費とは、売上に応じて変動する費用のことです。この指標は、企業が利益を出すために必要な売上高を示します。要は、赤字から黒字に転じるポイントを示します。基準: 損益分岐点売上高が低いほど優良。


安全性分析

安全性分析は、企業がどれだけ安定しており、短期および長期の負債を返済する能力があるかを評価する指標です。これにより、企業の財務の健全性やリスクを測定することができます。


1. 流動比率(Current Ratio)

計算式:
(流動資産 ÷ 流動負債) × 100

流動資産とは、1年以内に現金化できる資産のことです。流動負債とは、1年以内に支払うべき負債のことです。この指標は、企業が短期的な負債を支払う能力を評価します。基準: 150%以上で優良。


2. 当座比率(Quick Ratio)

計算式:
((流動資産 – 棚卸資産) ÷ 流動負債) × 100

当座資産とは、流動資産から棚卸資産を除いた資産のことです。この指標は、すぐに現金化できる資産で短期負債を支払う能力を評価します。基準: 100%以上で優良。


3. 手元流動性比率(Cash Ratio)

計算式:
(現金+預金+短期有価証券)÷(売上高÷12ヶ月)

手元流動性比率は、1ヶ月の売上代金を回収するまで、手元資金でまかなえるかを表しており、短期的な安全性を示しています。


4. 固定比率(Fixed Assets to Equity Ratio)

計算式:
(固定資産 ÷ 自己資本) × 100

固定資産とは、長期間使用される資産で、建物、設備、土地などを含みます。この指標は、固定資産の購入にどれだけ自己資本を使っているかを評価します。基準: 100%以下で優良。


5. 固定長期適合率(Fixed Assets to Long-term Capital Ratio)

計算式:
(固定資産 ÷ (自己資本 + 固定負債)) × 100

固定負債とは、1年以上の長期負債のことです。この指標は、固定資産の購入にどれだけ長期資本を使っているかを評価します。基準: 100%以下で優良。


6. 負債比率(Debt Ratio)

計算式:
(総負債 ÷ 総資産) × 100

総負債とは、企業が持つ全ての負債のことです。この指標は、企業の総資産に対する負債の割合を評価します。基準: 50%以下で優良。


7. 自己資本比率(Equity Ratio)

計算式:
(自己資本 ÷ 総資産) × 100

自己資本とは、株主が出資した資本と企業が蓄えた内部留保から成る資本のことです。この指標は、自己資本が総資産に対してどれだけの割合を占めているかを示します。要は、企業の財務の健全性を評価します。基準: 40%以上で優良。

生産性分析

生産性分析は、企業がどれだけ効率的にリソースを活用して生産や売上を上げているかを評価する指標です。これにより、企業の生産性や経営の効率性を測定することができます。


1. 付加価値額(Value Added)

計算式:
売上高 – (外部購入費用 + 他の支払費用)

付加価値額とは、企業が生み出した付加価値の総額を示します。要は、企業の経済的貢献度を評価します。


2. 付加価値率(Value Added Ratio)

計算式:
(付加価値 ÷ 売上高) × 100

付加価値率とは、売上高に対する付加価値の割合を示します。要は、売上に対してどれだけの付加価値を生み出しているかを評価します。


3. 労働分配率(Labor Distribution Ratio)

計算式:
(人件費 ÷ 付加価値) × 100

労働分配率とは、付加価値に対する人件費の割合を示します。要は、企業が生み出した付加価値のうち、どれだけを労働者に分配しているかを評価します。


4. 労働生産性(Labor Productivity)

計算式:
付加価値 ÷ 従業員数

労働生産性とは、従業員一人当たりの付加価値を示します。要は、従業員一人当たりの生産効率を評価します。


5. 一人あたり売上高(Sales per Employee)

計算式:
売上高 ÷ 従業員数

一人あたり売上高とは、従業員一人当たりの売上高を示します。要は、従業員一人当たりの売上効率を評価します。


6. 設備生産性(Equipment Productivity)

計算式:
売上高 ÷ 設備投資額

設備生産性とは、設備投資に対する売上高の割合を示します。要は、設備投資がどれだけ売上に寄与しているかを評価します。


成長性分析

成長性分析は、企業が過去から現在にかけてどれだけ成長しているかを評価する指標です。これにより、企業の将来の成長見込みを測定することができます。


1. 売上高成長率(Sales Growth Rate)

計算式:
((今期売上高 – 前期売上高) ÷ 前期売上高) × 100

売上高成長率とは、売上高の成長率を示します。要は、売上がどれだけ成長しているかを評価します。


2. 経常利益成長率(Ordinary Income Growth Rate)

計算式:
((今期経常利益 – 前期経常利益) ÷ 前期経常利益) × 100

経常利益成長率とは、経常利益の成長率を示します。要は、経常利益がどれだけ成長しているかを評価します。


3. 総資本成長率(Total Capital Growth Rate)

計算式:
((今期総資本 – 前期総資本) ÷ 前期総資本) × 100

総資本成長率とは、総資本の成長率を示します。要は、総資本がどれだけ成長しているかを評価します。


4. PEGレシオ(Price Earnings Growth Ratio)

計算式:
PER(株価収益率) ÷ 年間利益成長率

PEGレシオとは、企業の株価が利益成長率に対してどれだけ割高か割安かを評価する指標です。株価収益率(PER)は、株価を一株当たりの利益で割った値で、企業の収益力に対する市場の評価を示します。年間利益成長率は、企業の利益が年々どれだけ成長しているかを示すものです。

要は、成長性を考慮した株価の評価を行うために使用されます。基準: PEGレシオが1以下であれば、その企業の株価は割安とされ、投資価値が高いと判断されます。




以上が、企業の財務状態を評価するために重要な指標の一覧です。各指標の計算式や基準を理解することで、企業の経営状況や将来の見通しをより正確に把握することができます。

この記事が皆さんの投資やビジネスにお役立てできれば幸いです。

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シマビト(shimabito)
シマビト(shimabito)
宅建士サラリーマン
投資信託を中心に個別株、ETF、現物不動産を運用中。
会社勤め投資未経験の時に「お金を自分の為に働かせるにはどうしたらよいか?」
を考えるようになり投資を始めました。最近はAI関連も勉強中です。
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